湘南ミュージックラボ
ピアノ演奏に役立つ音楽脳エクササイズ
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R001-01:Swing(1)
Swing (スイング)のリズムに乗ってみよう
ここでのスイングとは、おおまかな概念としては八分音符の偶数番目の音の位置が、後ろにずれている状態のリズムと言えます。跳ねている、スキップしている感じ、と表現できます。そのズレがどれくらいずれているか?をパソコンの音楽ソフトではスイング率等で表現します。色々なスイング率があり得るという事を意味しています。テンポによっても感じ方は変わります。「ちょっと跳ねる」「ちょい跳ね」あるいは、「思い切り跳ねる」などの違いも起こります。
別なレッスンで「Shuffle (シャッフル)」という名前のリズムが出てきますが、そちらは、完全に3連符の上にしっかりと乗った状態を「キープ」するリズムなのですが、ここでのスイングとは、捉え方、感じ方が違います。
両者とも、大きな意味では8分音符のスイング率のバリエーションである事に違いはないのですが、捉え方が違うという事を覚えておきましょう。
演奏の解説
『1』はウォーミングアップ。両手が同じタイミングで2小節ずつになっています。押さえ方は左手がベース、右手がコードになっています。
※ヒント コードの解説は、このレッスンの一番最後に解説していますが、押さえ方について、ちょっと補足しておきます。(より詳しいコードの解説は、コードコースの方を見てください)
最初はおなじみの”Dm7,9″の「カニ型(A form)」です。次にでてくるコードはG7.9の「エビ型(B form)」です。難しく考えるのはやめましょう。最初に”Dm7,9”の位置を確認したら、薬指で弾いている”C”の音から、中指で弾く”B”の音、お隣の音に移れば良いのです。後の指はそのままです。リズム練習に入る前に、”Dm7,9”<>”G7.9″のチェンジを確認して練習しておきましょう。指一本隣に移すだけです。
『2』では、コードチェンジのタイミングに注目。小節を跨いで、弾き直すポイントが「くって」います。両手ともに一緒のタイミングで弾きなおします。ここでのポイントは、このリズムがスイングで「ハネ」ている所。「くう」ポイントは、8分音符の4拍目の裏よりも、「少し」だけ後ろにずれているはずですね。難しく考えず、本能に従って、気持ちの良いポイントで小節を「くって」見てください。
『3』からは、右手のコードで4分音符を弾くパターンになっています。ポイントは、弾いている4分音符の音の長さ。あまり短いスタッカートではなく、意識の中で「ねばる」感じ、お餅を四角く切っていくような感じを意識してみてください。弾く位置は4分音符なので、その位置はスイングに対してずれては「いない」のですが、弾きながらバッキングリズムがスイングしている感じをしっかり受けて止めで4分音符を弾いてみてください。ジャズの伴奏で、良い感じで4分音符を刻むパターンを味わってみましょう。
『4』では、『3』の応用、コードチェンジが1小節ずつになっています。淡々とリズムを刻んでいるのに、心の中はスイングでノリノリな感触を味わって練習しましょう。最後の最後のコードを「くって」いるのをお忘れなく!
コード解説
本文中のヒントでも解説していますが、
右手の形は、Dm7.9の「カニ型」と G7.9の「エビ型」を繰り返しています。
この Dm7.9 と G7.9のコード進行は IIm7 > V7 (ツーファイブ、two-five)と言われる、ジャズでもポップスでもクラシックでも出てくる、とっても大切なコード進行です。このレッスンではセオリー(音楽理論)について詳しく説明しませんが、特に基本的なこのコード進行の押さえ方は、覚えてしまいましょう。
二つのコードがたった一つの音の交換でコードチェンジする事。押さえ方が「カニ」「エビ」と代わり番こになっている点などが、注目すべきポイントなのです。
左手はベースパートです。DとG、コードのルートを弾いています。コースが進むにつれて、少しずつ抑える形を増やしていますが、片手ずつ練習しましょう。ポイントは、リズムに乗っている事が大切です。押さえ方の迷いをなくして、リズムに集中できるように練習しましょうl
コードについては、別途「コードのコース」で、色々解説をしていくので、そちらも見て下さい。
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