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20204/20

R000-02:8beat (2) 左手コードのシンコペーション

左手コードの刻みに挑戦

R000-01に続き鍵盤を抑える場所は左手、右手共に常に同じポジションのままになっています。音符や弾く場所の事を気にしないでリズムに意識を集中する練習です。押さえるべきポジションを確認したら、ガイドリズムに合わせ弾いてみてください。

ガイドリズム + お手本

ガイドリズムのみ

左手コードの伴奏にフォーカス

『1』は左手右手共に同じタイミングで2小節ずつ弾きます。まずはウォーミングアップ! ガイドリズムに合わせ、きっちりと小節の頭の1拍目に音が「鳴る」ように、リズムに集中しましょう。

  ※ヒント 大切なのは、手の動きを合わせるのでなく、音が鳴る時間的なポジションがガイドリズムと合っているかです。その為には、意識して少し前に手のアクションを始める必要があるかもしれません。スポーツでタイミング良くボールを打つ為には少し前からバックスイングを始めるような感覚で取り組んでみましょう。

『2』からは、チャレンジが始まります。左手を1小節目と2小節目のつなぎ目で弾き直しますが、2小節目の1拍目ではありません。具体的には1小節目の4拍目の裏です。弾き直す直前に半拍休符が入っているので、少し間を空けて余裕を持って弾き直して下さい。ガイドリズムに集中して、速過ぎず、遅過ぎず、丁度良いタイミングになるように練習しましょう。

  ※ヒント リズムのポジションを解説する時に、例えばこのレッスンの8ビートでは、4拍子なので、1拍目、2拍目、3拍目、4拍目、のように何拍目かを指示します。拍と拍の間の8分音符の場所を1拍目の「裏」という、言い方をします。ここで出てきた4拍目の裏とは、次の小節の1拍目の直前の8分音符の場所という事になりますね。 また、このように、小節をまたいで、次の音符やコードを先行して弾く事を「くう(食う)」、「くい」、「くって弾く」などと言います。ここでは「2小節目と4小節目をくって」ますね。

『3』からは、3拍目の裏に刻みが追加されています。少し難しくなりますが、だんだんガイドリズムに「乗れる」ようになってくると、きっと、気持ちが良くなってくるでしょう。3拍目の裏の刻みは、スタッカート(短めに切って弾く)で演奏すると、よりリズムが引き立ちます。

※ヒント ガイドリズムに合わせて、グッドなタイミングで弾けるようになっている事を「リズムに乗る」「リズムに乗ってる」という言い方をします。逆にリズムに対して、早くなってしまっていることを、「突っ込んでる」「くいすぎ」などと言います。遅くなってしまってることは、「もたってる」などと言います。

『4』ではさらに『3』に加えて、2拍目に刻みが追加されています。だんだん難しくなってきますが「突っ込んだり、もたったりしないように、気持ちよくリズムに乗りましょう」。ここで追加された2拍目の音符や1拍目の音符は、スタッカートで演奏するか、テヌート(長めの音符で)で演奏するかで、リズムのフィーリングが変わってきます。是非、同じ楽譜で書かれていても、リズムの捉え方、弾き方で、グルーブが変わる感じを体感して欲しいと思います。

〜〜ここに、グルーブの解説の図解を載せる〜〜

コード解説

ここで使用しているコードは、R000-01と同じ”Dm7,9”というコードです。ですがR000-01とは、押さえ方がちょっと違います。こちらの押さえ方は、手を開いて、白鍵を一つ飛ばしで掴むタイプの押さえ方です。

  ※ヒント この押さえ方をジャズでは ” A form “と呼んだりします。ちなみに、R000-01で紹介した押さえ方は “B form ” と呼ばれています。ここのラボでは、勝手にA form のことを「カニ(蟹)」、B formの事を「エビ(海老)」と呼ぼうかと思っています。理由は、なんとなく手の形のイメージ(笑)から思いついた次第です。手をガバッと開いて抑える「カニ」とキュッと縮まった形で抑える「エビ」という訳です。ちなみに、この呼び方はここだけの話です。笑

この ”Dm7,9″ですが、「カニ」でも「エビ」でも構成音の順番が入れ替わっているだけで、使っている音は同じというポイントだけ押さえておきましょう。

コードについては、別途「コードのコース」で、色々解説をしていくので、そちらも見て下さい。

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